【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~



「遅くなってすまないな」


「そんな事、思ってねぇーくせに」


「クッ…」



口角を上げながら椅子に座ったそいつは、水を自分の目の前へと置いたウェイトレスに『コーヒー』と告げる。


その女は暫し俺の目の前のヤツにボーっと見とれていたが、すぐにペコリとお辞儀をしてから立ち去った。




まぁ…、


女受けする顔出しな。




「で?今週ずっと忙しいんだろ?」


なんでイキナリ俺を呼び出した?




俺の問いに学園の会長である蓮は、一瞬眉間にシワを寄せてから真面目な顔で俺を見てきた