この人の存在そのものが全て黒だと印象付ける、闇を連想させる桐生先輩。
その存在だけでこの学園のみんなを怖がらせるには十分の圧倒的存在感である桐生さんは、強さが半端ないと聞く。
もしかすると私以上なのかも?
そう思わせるくらい、この人の傍にいると鳥肌が立ち身体が強張ってしまう。
「…東條ね」
ゾクリ---
桐生先輩がニヤリと口端を上げて笑った表情に、私は目を見開いた。
口元は笑っているのに、目だけは笑ってはいないその顔が凄く怖い---
あまりの怖さに思わず一歩後ずさり、そして自分自身を抱きしめた。



