「綾香様」 昇降口を出たところで、綺麗な声に呼び止められ振り返ると--- そこには午前中会ったばかりの静香さんと、学園で有名な男と二人並んで立っていた。 静香さんからの穏やかな視線を受けながら、隣の男から感じる冷酷な視線に居心地悪く感じて落ち着かない。 しかも美形だからかよけい冷たい印象が強調されより冷酷さが助長していまうのか、その男から浴びる視線に何故か背筋から冷たい汗が伝った。 嫌な予感がする…、 そう感じた私はここから早々に立ち去ろうと、気持ち少しだけ後ろに下がった。