【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~



「あ…、わたしが送りましょうか?」


「時政先輩も鏡夜先輩もお仕事、頑張って下さいね」



そう言って私はさっさと歩き出した。




「またね、綾香~っ」


鏡夜先輩の軽い挨拶に、背を向け歩きながら頷く。




もう、さっさとこの場から離れよう---


そう思い早歩きをした…のだけどその間、生徒会の扉の音がする事はなかった。




鏡夜先輩も時政先輩も、私を見ているのだろう。


視線もバシバシ感じるし---




こんな薄情な私の事なんて、ほっとて欲しいな---