【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~



もしかして先輩、私が元気かどうかを知る為にこんな事をしたの?


まさかね?




鏡夜先輩がそんな事、するわけない。



多分、からかっただけ---




「そうですね。………元気ですよ」


「なに?今の間は」



プッと笑う鏡夜先輩を一瞥し、すぐに来た道を戻ろうと足の向きを変えた。




「送ってやろうか?」


「結構です」


後ろを振り返りきっぱりと、鏡夜先輩にそう言い放った。