「良牙…、ありがとね」 「なにがだよ?」 眉間にシワを寄せながら、なんだか分からないといった顔を見せる良牙に笑ってしまった。 きっとテレているのだろう--- 「綾香殿…、全ては生徒会の責任。後の事はお任せ下さい」 「えっ?…どうするの?」 「取り合えず見せしめに先程の輩共は、退学処分といたします。」 厳しい口調でそう告げる章吾にビックリして、口があんぐりと開く。 あれだけで退学って…、 そんなのおかしいでしょ?