【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~



私の頬に添えていた手を離すと、良牙の視線が章吾に向かう。




「で、なんでコイツと一緒にいるんだ?」


「同じクラスだから?」



その言葉に目を細める良牙に、私の頭の中で”?”が飛んだ




なんか良牙ってば怒ってる?


どうしてだろう---




「…もういい。席に戻るぞ」


「う、うん。えっとあの机、良牙が持って来てくれたんだよね?」



先程も質問したけどそれに答えてはくれなかったからもう一度、聞いてみた。




ジロリ…と私を睨みながら、コクンと頷く良牙にやっぱりなって思った。