【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~



「えっと」


「紅殿…あ、いや綾香殿が絡まれていたのをわたしが助けました」


「はっ?綾香、お前。相手の拳くらい避けられるだろ?」



章吾の言葉を遮り、良牙は私の頬を見ながら驚愕していた。




ま…普段の私なら避けられるけど---


って、なんで良牙がそんな事知ってんのよ?




「…ちょっと気持ちが沈んでいたのよ」


「フーン…」


納得のいかなさそうな返事が返ってくる。