【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~



歩き出した私の手をそっと…、


章吾が握ってきた。




触れるその手は凄く優しくて……、


温かく大きな章吾の手に包まれ、私の胸が痛んだ。




章吾の幸せは一体、どこにあるのだろう?


それが静香さんであったらいいのに---




緑の香りが鼻をかすめ、瞳を閉じた。