自分に好きな人が出来ても…、 愛する人が出来ようとも自分の家柄の為に、結婚を余儀なくされる。 悲しいね--- 「私の人生はもう既に決まっております。…そして静香殿も」 「…うん」 自分の人生は自分で切り開くもの…、 そう言いたくても章吾にはこの言葉は全く当てはまらないのだ。 何を言ったらいいのかが分からなくて、唇を噛んでしまった。 「紅殿…」 「………」 立ち止まる章吾に私も歩を止める。