「あ、そろそろ行きますね」 「静香殿、失礼致します」 章吾が私についてくる気満々のようだが、婚約者を置いていってもよいのか? そう疑問に思った私は、一人で行くと言った。 途端、章吾の顔が一変し悲しげな表情へと変わっていく。 「プッ。…章吾様、竹刀は私が戻しておきますからどうぞ行ってらっしゃいまし」 微笑む静香は本当に綺麗で、女の私でも思わず見入ってしまう。 婚約者か… 今のご時世、婚約なんてあるんだ…