【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~



「一週間たったら会えるの?」


見上げる紅殿に首を横に振った。




「二週間後、体育祭ですので来週からは生徒会室がかなり忙しいのです。会うのは難しいでしょう」


「やっぱり話しは体育祭が終わってからでないと無理なんだ」



かなり落胆している紅殿の左頬に手を添え、視線を合わせた。




「なにを話したいのですか?」


「………」



わたしの問いに何も答えない紅殿に苛立つ。



何も、言っては下さらないのですか?


心がスッと冷えていくのを感じた。