誰かをこのように、思うのは初めてだった。
私の婚約者が強いからなのか、女とはそれ程守るべき存在とはあまり認識してはいなかったのだ。
逆に男よりも勇ましく強いとさえ思っていたこの認識を今、改める。
全身全霊をかけて、私はこの者をこれから守っていこう。
それ程までにわたしの心は紅殿に、囚われてしまったのだ---
「ねぇ、森里さん」
わたしの紅殿を思う気持ちがそうさせるのか…、
わたしを呼ぶ紅殿の声が心地よく、胸を揺さぶる。
自分の名前を…、
紅殿に呼ばれたらその気持ちはもっと強くなるのだろうか?
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