「森里さん、ありがと」 「………」 私の小さな声は森里さんの耳に届かなかったのか、何も答えてはくれなかった。 それでもいい。 私を抱きしめてくれるこの温もりで、私の心は癒されるのだ。 ただそれだけで…、 彼の優しい思いは十分すぎるくらい伝わってくる--- この人は、一緒にいると凄く安心出来る人だな。 胸に顔を埋めガッシリとした身体に腕を回し、疲れた羽を休めるみたいにそっと寄り添った。