もしよからぬ連中に囚われているのならば、早く助け出さなくては。 だから早く会長に会いたいのに、 会いに行かなくちゃいけないのに--- でも…、 目から涙がこぼれ落ちたのと同時に身体の力が抜けてゆく。 まるで自分の身体が軟体動物にでもなったかのように、全くいう事をきいてはくれないのだ。 力が…、 出ない--- 立ちたくても立てない。 「ふっ…うぅ……、母…さん…」 何者かに囚われている、写真でしか見た事のない母さんを思うとどうしたらよいか分からなくてもどかしい。