母親はいなくなるし、赤ん坊は泣くし…、
かなり途方にくれてしまった俺。
とにかく必死に赤ん坊をあやそうと試行錯誤する俺はもう寒さなど忘れ、汗まで流す始末だった。
「おいおい…、ほんとに俺はこれからどうすればいいんだ?」
取り合えず赤ん坊の服の中に連絡先が入っているとあの母親が言っていた事を思い出し、服の中に手を伸ばした。
赤ん坊の服に触れる寸前、その子が急に泣き止む。
そして…、
赤ん坊の瞳がパチッと開いた---
「…瞳の色が、………赤?!」
闇夜の中、赤ん坊の瞳の色は赤く光る。
不気味な色…、
と言うより、凄く綺麗で見惚れてしまった。
「赤…と言うよりは、紅色か?」



