「あれは俺が中学生の時だ」
そう言いながら先生は思い出すように、視線を遠くへと向けた。
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「さむッ。ってか今日も疲れたー」
中学に上がってサッカー部に入った俺は毎日、先輩のシゴキで身体がクタクタだった。
暗闇をひたすら歩きもうすでにシャッターの閉じたおもちゃ屋の前まで来たところで、バタバタと騒々しい靴音が聞えてきて振り返る。
暗闇の中から白いワンピースを来た女が、だんだんと俺に向かってくるように近づいてきた。
バタバタバタ…---
足音がやけに大きい。
まるで何かから逃げているような、焦っている感じだ。



