【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~



「やっぱりね」


思わず私の口から溜息が漏れ出る。


やる事が幼稚すぎて、とても高校生がやっているとは思えない。




逆に私が恥ずかしいんだけど---




「………」


良牙も絶句しているようで、私の席を見て固まっている。




「バカバカしいね」


そう言いながら、机の上にスプレーで落書きされている上にカバンを置いた。