【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~



『私はいいから、あなた達は逃げなさい』


『さやかさんッ!』


『いいからっ!…でも、どうしても私を助けたいと思うのならば、私の娘になにかあった時助けてあげて』


『娘?』



蓮とさやかさんの会話を聞きながら娘の話しになった時、そう言えば…と思い出した。



さやかさんにはたしか、俺と同い年の娘がいたと---




『名は、綾香…。お願い。多分、この子もいずれ関わる時が来ると思うから---』