【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~



そして…


お互いそのまま動きを止めると、辺りに静寂が戻った。




軽く瞳を閉じる。


コイツに話すのは、今がチャンスかもしれない。




そうは思ったが、話すとかなり長話しになってしまう。


そろそろ行かなくてはいけない俺に、そんな時間はない。



俺は紅に、軽くヒントだけくれてやると早々にその場を立ち去った。




今は裏門へと続く道を歩いている。