瞬間、紅から香る甘い香りが俺を包みクラリとした。 すぐにその柔らかい唇から離れたが、まだ俺の周りに漂う紅の香り酔いそうになる。 コイツの香りは…、 あぶねぇーな--- まるで『魔性』、 その言葉が的確であるかのように俺自身、危うくコイツに飲まれそうになった。 「……っと、あっぶね---」 真っ赤になった紅をからかうと、即座に攻撃を仕掛けられた。 全てをなんとか避けつつ、まるでその攻撃全てが俺には効かないという振りをしつつも内心冷や汗をかく。