【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~



腕につけたグローブに大きな鷹を乗せる、放課後会ったばかりの女がそこにいた。


その顔は生徒会室で会った時とはうって変わって、楽しそうな顔を見せている。



辺りには誰もいないから、紅は顔をさらけ出していた。


前髪を左右に分けている紅の表情が、とてもリラックスしているのが見ていて分かる。



紅は目の前にいる鷹に愛おしいと言わんばかりの表情で、撫で上げていた。


その表情で紅が鷹をどう思っているのかは、一目瞭然だ。




鷹…、


ねぇ---




口元が思わず緩んだ。




アイツは知っているから鷹を飼っているのか?


それとも知らずに?