「飛翔…、昨日はこれなくてごめんね」 頭を撫でながら昨日、飛翔に会いにこれなかった事を謝った。 気持ちよさそうに私に撫でられていた飛翔の瞳が薄っすらと開き、そして目が合う。 紅色の綺麗な瞳だ--- 通常、ボネリークマタカ種の瞳は黒目なのが一般的だが、飛翔は違う--- 飛翔の瞳の色は、私と同じ『紅色』だ。 だからなのかこの子に対する思い入れは、人一倍あるのかもしれない。 そんな事を思いながら、結局今日も何も掴めなかった事に溜息をついた。