「ピィーーーーッ!!!」 口笛は静かな夜の森の中で木霊した。 「ピィーーーーッ!!!」 もう一度、口笛を吹く。 バサッ、バサッ…--- パサササッ…--- 暗闇の中から、一羽の大きな鷹が私へと向かって飛んできた。 「………ッ」 差し出した私の腕に、大きな鷹が乗る。 かなり重いから少しばかり腕が下がってしまったけれど、すぐに持ち直した。