【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~



  【金獅子SIDE】


シーン…---


女が扉を開け出て行くと途端、生徒会室内は静まり返り誰も口を開く者はいなかった。




そんな中、俺は会長席を立つとソファーに座っている奴らへと向かう。


後ろからは章吾がついて来た。




「オイ…」


俺の声にソファーに座っている面々が、一同に俺を見る。




何だ、その呆けたツラは---


思わず笑ってしまった。