「あぁ~…。綾香の教室?」 「何しに行ったのですか?」 「『紅』探しに」 「…あなたは『紅』を探す為に全ての教室を見て回っていたのですか?」 「………」 「私も『紅』には興味はありましたが、綾香がいるのでもうどうでもいいです」 芹沢先輩に鼻で笑い、そしてまたティーカップへと口をつける時政先輩をついついジッと見てしまった。 えっと…、 どっちも私の話しだよね?