【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~



しかもその顔は、何かよからぬ事を考えている時の表情だ。



何だよ…、


鏡夜もこの変な女の知り合いなのか?



ガタッ---


女の隣にいる男が大きな音をたてながら椅子から立ち上がる。




おいおいおい~、


たしかコイツって九門とか言う不良じゃねぇ?



なんでこんな女と一緒に不良がいるんだ?




マジでビックリだとたまげてると、今度は女が鏡夜に怒鳴っている。


鏡夜を怒鳴る女なんて、小さい頃から一緒にいるけど初めてじゃん。


いや、俺達に食って掛かる女なんて見たことがない---



鏡夜がその女の顎に手を置きもう片方の手がその女の前髪に伸びていくのを、この室内にいる生徒達がジッと固唾をのんで見守っていた。