【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~



えッ?



なに、この人。


私、なにかした?




ガタッ…




キョトンとしていると急に大きな音がした。


隣を見ると椅子から立ち上がった良牙が、物凄く怖い顔で二人を睨みつけている。




「お前、たしか一匹狼と言われている九門良牙だっけ?…時政といい九門といい、ほんとどんな手を使ったんだ…。身体か?」



ムッ…、


何それ?




「そんなわけないでしょ?手の早いアンタに言われたくはないッ!」


ここに多くの人達がいるのを忘れ、思わず大きな声を出してしまった。