【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~



「グァッ…」


ダーンッ!!




腹に思いっきり蹴りを打ち込まれた大男は、そのまま地面に吹き飛ばされた。



息をするのが苦しいのか、口を大きく開けてパクパクと動かしている。




それを冷ややかに見ながら、すぐに金髪の男へ視線を向けると…





ニヤリ---


ソイツは何とも楽しげに、口元に笑みを作っていた。