ガッ--- 重い拳を受け止めすぐに蹴りを繰り出すが、それを素早く避けられる。 まぁ…、 さっきの男達よりは、楽しめそうだけど--- ガッ、ゴッガッ--- 目の前にいる男の拳や蹴りを受け止める音が、やけに大きく辺りに響いた。 力が強いのか、拳を受け止めた腕が少しばかりジンジンする。 「……ッ」 「………」 全ての攻撃を受け止めているうちに、徐々に男の瞳が困惑の色になっていくのが見て取れた。 それを見て、思わず口元を綻ばせてしまう。