先程までいた木々に囲まれた場所も心地よかったけれど、この屋上もとても爽やかな風が吹いていて凄く気持ちが良い。 あまりにも気持ちがよくて、パンの袋を持ちながら伸びをした。 「んんーーーッ、気持ちがいいーーーーーッ!ッてちょっと?!」 「…これ、貰うぞ」 突然、私の前に姿を現し私の大事なパンの入ってる袋をひったくったこの男--- 無表情に少しツリ目がちな瞳で私を射る、前髪全体が銀色でウルフヘアのこの男に見覚えがあった。