「なっ何するのさ!!」
颯人先輩から離れて少しして。
だんだんと怒りが込み上げてきた私が発した第一声はこれだった。
颯人先輩が私に頼み事をしようとしたのに、断る上にバカ呼ばわりとは!!
颯人先輩は生徒会長で忙しいんだぞ!!
だから仕事とか手伝わなきゃ大変なんだぞ!!
「颯人にはもう近づくな。アイツ、結花に何するかわかんないし」
「はぁ!!?何もする訳ないでしょ!!?私、恨み買うよなことしてないし!!そもそも颯人先輩はそんな人じゃないし!!」
無表情に私に忠告する大和くんに思いっきり叫ぶ私。
そんな私を見て大和くんは『本当にバカだね...。まんまと騙されてるし』と言い、深いため息をついていた。



