極上恋愛〜腹黒男子は危険です〜

「ねぇ、結花」







優しい声が私を呼ぶ。




何だろうと思ってスマホから顔をあげると私の視界いっぱい颯人先輩が広がった。






「......はっ颯人先輩？」






私は颯人先輩に抱き締められていたのだ。






ﾄﾞｸﾝｯ






心臓が高鳴る。


そう、そうやっていつか、全てがアナタに反応したらいいのに。





そうなればこんな切ない想いなんてしなくていいのに。