「まさか大和のことが好きだなんてないよね?」 寂しそうな颯人先輩の笑顔にはどこか焦りが見えた。 それは夕日に照らされて、美しくも、危うい。 スギッ 胸が痛い。 私はどれだけの人を傷つけたのだろう。 私はどれだけ、颯人先輩を傷つけたのだろう。 大和くんを傷つけたのだろう。 全部、私が悪いんだ。 私がずっとふらふらしてるから....。