「クスッ。百面相」 「ふえっ!!?」 うんうんあれこれ考えて、自分の世界に浸りまくりの私を颯人先輩が頬をつねって現実世界に帰してくれる。 おおう。 颯人先輩と一緒にいるのに自分の世界に浸りまくるなんて。 何やってんだ、私。 「颯人先輩ごめんなさい」 「なんで謝るの。そんな結花も可愛くて好きだよ」 自分の行動を反省し、深々と頭を下げる私を優しく颯人先輩が慰めてくれる。