「ダメだ…俺。お前にますますハマりそう。

やべぇー。マジでやべぇ。

悪いけど俺、お前を手放す気はないからな」


「な、夏樹さん…」


「なんかダイヤモンドの原石、見つけた気分なんだよなー。

俺、めっちゃラッキーだ」


何をそんなに嬉々としてはしゃいでいるのだろう。


夏樹さんって、本当に26歳?


「お前、なんて顔してんだよ」


「え…?」


「もしかして痛かった?」


「いえ、あの…。そんなことは…」


「だよな?

じゃなきゃ、あんなすごい声…」


「きゃーーー!なんてこと言うんですかっ」


し、しし信じられない!


「色っぽかったー。もう一回出してよ」


「もう二度と出ませんっ!」


もうもう!夏樹さんのバカッ。


「ホントに~?じゃあもう一回試す~?」


「け、結構です!!」


すぐそうやってからかうんだから。


そういうところは、ちょっと嫌い…。


「由梨、怒った?」


「別に怒ってないです…」


「どんな顔しても、可愛いけどね」


な、何なんですか!その甘い言葉は!


恥ずかしくないのかな?


でも…、ちょっぴり嬉しかったりして…。


「由梨、ありがとな。

怖かったのに、応じてくれて。

お前の初めてを俺にくれたこと。

すげぇ…嬉しかったよ」


夏樹さん…。