「社長…」


「ん?」


「朝日さんに会っちゃダメですか…?」


「どうした?急に」


社長が運転しながら、チラチラと私を見ている。


「…会いたいんです。朝日さんに…」


私がそう言うと、社長は黙り込んでしまった。


やっぱり、ダメなのかな…。


「水沢。ありさと朝日は、まだ別れてないんだ。もう少し待てないか?」


そうだよね。


朝日さんにはまだ彼女がいる。


中途半端はダメなんだよね。


だけど…。


会わないといけない気がする。


そうしないと私、気持ちがグラグラして自信がない…。


「少しでいいんです…。ダメですか…?私だって不安なんです。
朝日さんが私の事、忘れてしまわないか…」


ううん。


本当に不安なのは、私の気持ちだ…。


最近の私、どうかしてる。


だって、ずっと社長にドキドキしてる。


「……大丈夫だよ。

朝日はお前の事、思ってるさ。

この前のボウリングの時、アイツお前の事ばかり見てたよ」


「え…?」


「せつなそうな顔してた。

お前に惚れてる証拠だろ」


朝日さん……。


「…わかりました…。

もう少し、ガマンします……」


私がそう言うと、なぜか社長もせつなそうな顔をした。


朝日さん、抱きしめてください。


あなたの優しさやぬくもりが、私の中から消えてしまいそうです。




朝日さんに会いたい……。