そんな事があったんだ……

「それでね、後で謝ろうと思って、さっきのケーキ持って彼の家に行ったの。
そしたら、鍵が開いてて、家の中覗いたら綺麗な女の人がいて…っ
それで、そのまま走って帰ってきた」


「亜希……」

かける言葉が見つからず、私はただそっと亜希を抱き締めた。

「思いっきり泣いていいよ」

「名央っ…」