「みんな、そんなに慌てなくても大丈夫。」
さっきの爆撃により少し煙が立ち込める中、
隣から大地君の冷静な声が聞こえる。
………大地君が、そう言うなら。
と、私は警戒を解く。
どうやら、みんなも
落ち着きを取り戻したみたいだ。
「雷の方を見てみな?」
耳元でソッと囁かれ、
私は不思議に思いながらも
雷君が居る方向に視線を向ける。
………といっても、煙のせいで何も見えない。
両目を細め、少しの間私はじっと待つ。
………………………。
あ、ようやく見えてきた。
その瞬間、
「………何が起こったの?」
つい、口から出てしまった言葉。
しょうがないじゃん……だって、
クリアになった視界の先にあったのは。
檻の中の怯えている黒ずくめの人たち、
そこから2メートルほど離れて
立っている雷君と柊先生、
そして………爆発したような焦げあと。
