「なるほど……。
つまり、あいつらを倒せばいいんだろ?」

大地君の言葉に頷きながら、
私は早口で、みんなに作戦を伝える。

まぁ、作戦というより、
役割分担って感じだけれどね

「男子三人で、あっちの爆弾を使ってる奴らを
よろしく!!残り半分は、
私と氷華と音色で引き受けるから。」

確認の意味を込めて、みんなを見回すと
全員、力強く頷いてくれた。

じゃあ、行こう!

私たちは勢いよく、スターを使って学園を破壊している軍団に向かって、走り出す。
後ろでは、男子たちも走り出したみたいだ。

私は、思いっきり息を吸い込むと
黒ずくめの人たちに向かい、大きな声で叫ぶ。

「やめなさーーーい!!!!」

私たちに気付いていなかったのか、
黒ずくめの人たちは、ビクッと反応した。

「なんだぁー?」

「あ?餓鬼じゃねぇか。」

「ったく、いるよなぁ。
ああいうヒーロー気取りの奴。」

「しょうがねぇから、相手してやるか。」

私たちが子どもだからか、はたまた女だからか
馬鹿にした口調で、黒ずくめの人たちは
私たちに向かって、色々と言ってきた。

ブチッ

私は、とうとう切れた。

学園を破壊しといて、何言ってるの?
………ふざけないで!!