それから、五分ほど曲を吹いた音色は、
すっとフルートを降ろす。

「おわりっ♪
どうだった?僕のスター。」

そう言って、私たちに駆け寄ると
ニコッと微笑んだ。

「凄かったよ!!」

「てか、綺麗って感じだよな………。」

「上手だった!」

私たちが、拍手をしながら称賛すると
さっきの微笑みとは違う、
照れたような笑顔を浮かべた。

「えへへっ………ありがとう♪
さっきは、ただフルートを弾いて
動物たちと会話してただけなんだけど…。」

あ!だから、色々喋ってたんだ!

「これで、催眠術とか、
バリアとか作れるんだっ♪」

へー!凄いなぁ……。

和やかに、私たちは自分のスターについて
話していく。

そんな私たちの周りには、
ウサギや鳥たちが大集合!
まるで、動物園に迷いこんだみたいだ。



____その時。


ドオオオオォォォン!!!!

ラボの外から、爆弾でも破裂したのかと
思うほど、大きな音が聞こえてきた。

「えっ!?」

「何事だ!?」

「外から聞こえてるみたいね……。」

「行ってみようよ!!」

私たちは、慌ててラボから飛び出す。