「か、火焔!
もう、木々たちは怒ってないよ?
とりあえず………戻ってきてくれる?」
謝り続けている火焔に
音色がそう叫ぶと、少し安心したような顔で
走って戻って来た。
「よ、良かったぜ………。
サンキューな、音色。」
ボソボソ……。
「……もうちょい考えてスター使いなよ。」
「しょうがない、火焔だし。」
私と氷華が小さい声で、文句を言っていると
火焔がこちらをギロッと睨んできた。
「おい、そこの二人。
何か言いたいことでもあんのかよ。」
「あ、うん。」
………あ。
つい、本音が漏れた。
「なんだ…「はいはい、止めて。
次は音色の番なんだから!
……OK?音色。」
また始まりそうだった、
私と火焔のケンカを止めた氷華は
最後にスターを見せる音色に、確認を取る。
「大丈夫!いつでもいいよ!」
そう言って笑った音色の手には
いつのまにやら、私みたいな素人でも
知っている楽器………フルートがあった。
………音色のスター、“音”に関係あるのかな?
とにかく、なんか楽しそう!
