「き、木々たちが泣いていた………って?
どういう意味だ………?」
あ、そこなんだ。
自分のしていたことが分かったのかと
思ったのに……………。
少しがっかりしながら、
困惑している火焔に、説明をしようとしている
音色を見る。
「えっとね………僕のスター、覚えてる?」
「あぁ、草と音だろ?」
「うん。
それで、僕の音のスターって
少し特殊らしくて、木々とか花とかの
声が聞こえるんだ。」
困惑していた火焔の顔が、
どんどん驚きの色に変わっていく。
「嘘だろ………?
………ってことは、俺の火のせいで
木々たちが苦しんでたってことか?」
「う、うん……。
まぁ、そういうこと………だね。」
火焔は、凄く申し訳なさそうな顔になった。
私と氷華は、顔を見合わせて
やれやれって呆れた表情をする。
………やっと、気が付いた訳?
「あっ……と、とりあえず………
すみませんでしたああぁぁぁ!!」
火焔は全力で木々の前まで走り、
全力で頭を下げた。
「「はやっ……。」」
あ、氷華と被った。
