能力育成学園


「いやー………ねぇ?」

「そんな、面と向かって言われたのは
初めてだなぁーって。」

私たちは、音色に説明すると
案の定ポカンとされた。

「え………言わないの?普通。」

「え、言うの?ふつ…「おい!!」

三人で楽しく話していると、
いつの間にか湖の縁に立っていた火焔に
遮られる。

むぅ………、なんなのさ!!

そんな気持ちで、火焔に返事を返すと
更に怒られる。

「お前らなぁ!
今からするんだから、静かにしてろよ!
俺は、亜琥亜と氷華より上手いからな。」

そして、火焔は私と氷華に挑発してるかの
ような瞳を見せる。

ムカッ

「「へぇ……………。」」

私と氷華は、同時に声を漏らす。

氷華も気持ちは一緒みたいだね。
………火焔のくせに言うじゃん。
絶対負けないし!


「それは、楽しみだね。」

「お手並み拝見。って感じ?」

二人で、火焔に挑発し返す。
後ろで音色がおろおろとしてたけど。


「あったり前。
見てろよ、お前らより凄いのをしてやる。」

火焔は、そう言うと湖の方へ向き直った。
私たち三人は、やはり湖から
少し離れたところで、火焔に注目する。