能力育成学園


しばらく、その光景を見ていた三人だが、
私が声をかけると、音色が興奮したように
感想を伝えてきた。

「あ、亜琥亜!凄いね!!
格好良かったし、キレイだった!」

「あ、ありがとう。」

音色がべた褒めしてくれるので、
少し照れながら、返事する。

「亜琥亜!相変わらず、上手いな!」

「また、腕あがった?
前見たときより、上手になってる!」

氷華と火焔までもが、褒めてくれる。
更に照れた私は、ごまかすために
慌てて三人に言葉を発した。

「つ、次は誰がする!?」

三人は、私を見て少し驚いた後
ニヤニヤしだした。

「亜琥亜ー?
照れなくてもいいよー?」

「うー……。
照れてないし!」

「はいはい。
じゃあ、次は私がするわね。」

氷華はそう言って、湖の縁に立つ。
しかし、すぐにあっ!っと声を漏らし、
私の方にくるっと振り向いた。