能力育成学園


ラボの中は、体育館の2倍くらいの広さで、
奥には湖があり、所々生えている樹には
鳥たちが止まっている。

「わぁ!!
久しぶりに来たけど………
やっぱりキレイだね!」

「うん!
鳥たちも、元気そうで良かった♪」

私と音色が、二人ではしゃいでいると、
後ろから冷静な声が聞こえてきた。

「はあ……。
二人とも、はしゃぎ過ぎ。」

なんだか怒られた気分で、
音色と二人でしゅん……。となる。

「「ごめんなさぁーい……。」」

「まあまあ、三人とも。
とりあえず、誰からスターを見せるんだ?」

「あ、はい!私からします!!」

仲裁に入ってくれた、火焔の言葉に
私は元気よく手を上げる。

だって、最初にしたら、
みんなのスターをゆっくり見れるもん♪

「了解。じゃあ、亜琥亜からな。」

「はぁーい!
えっと、湖に行きたいんだけど……。」

私は、おずおずと提案してみると
三人は「分かったぁー。」なんて、
それぞれ言いながら、湖へと歩みを進めた。

ほっ……。っと、少し安心しながら
私は置いていかれないように
小走りで、三人の後ろを付いていくのだった。