能力育成学園


「えっと、初めまして?になるのかな。
今日から、Aクラス所属になった
雷風亜琥亜と言います。
前までは、Bクラスに居ました。
………これから、よろしくお願いします。」

私はそう言った後、ペコリと頭を下げると
まだイマイチ理解していない人たちの
間をぬって、Aクラスの三人のもとへ
駆け寄る。
もちろん、氷華と火焔は着いてきている。

「遅くなってごめんね!」

私は、目の前の三人に必死に謝ると
許しの言葉が降ってきた。
大地君と音色は微笑みながら
雷君は、もちろん無表情で。

「「「大丈夫。」」」

ほっ……。
良かったぁー。

安堵のため息を一つつくと
私は氷華と火焔の手を引っ張り、
三人の前につきだした。

「ありがとう!
えっと、こっちの男子が龍崎火焔。
火のスターで、Bクラス所属。
こっちの女子が寒依氷華。
氷のスターで、火焔と一緒のBクラス。
二人とも、私の大切な友達だよ!」

そして、次は三人に駆け寄り、
二人に紹介していく。

「そして、この女の子が草野音色。
草と音のダブルスターの持ち主だよ。
で、この優しそうな男の子が神風大地君。
風と土のダブルスターで、青眼だね。
最後の一人が、天気と雷のダブルスターで
青眼。ちなみに学園トップらしいです。」

そう言い終わると、同時に
周りで固まっていた人たちが動き始める。
そして、私は何故か氷華に引っ張られ、
その後ろを火焔が付いてくる。

あれ?なんかデジャヴなんだけど……。