能力育成学園


はぁ………。

後ろから、深いため息が2つ聞こえた。

うぅ、ごめんってばぁ。
ため息つきたいのは、私だよ……。

「え、あ、なんで青眼の方が!?
学園にいらっしゃるのは、
二人だけのはずなのに!!」

女の子の大きい声が聞こえたのか、
人垣に居た、全ての人の目がこちらに向いた。

「あ、本当だ!!」

「でも、青眼の方はもう居なかったはず
でしょ?」

「あの方は、誰!?」

なんて、声も聞こえてくる。
その時、人垣が割れて
中に居る三人と目が合った。

大地君と音色は、苦笑いしながら
「「頑張って」」と口パクで伝えてくる。
雷君は……うん、想像通り
無反応だね。

私も苦笑いしながら、
三人に向かって軽く頷くと
こちらを向いている人々に向けて、
口を開いた。