能力育成学園


「ところで、なんで皆、Bクラスを
飛び出していったの?」

私は、カフェテリアまでの道のりを
歩きながら、二人にさっきの行動の
理由を聞く。

すると、答えと一緒に呆れた顔が
返ってきた。

「あんたねぇ……本当に分からなかったの?」

「お前の言葉のせいだよ!」

こ、ことば!?
特になにも言ってないはずだけど……。

「あのね、Aクラスの方々は、
学園のアイドルみたいなものなの!
それで、ご飯はいつも教室で食べるから
滅多に姿を見られないの!」

「だから、亜琥亜が何気なく言った
カフェテリアに居るって情報は、
すごく貴重なんだよ!」

な、なるほど。
あの三人って、そんなに凄かったのか。
……まぁ、三人とも顔が整ってるしね!


___なんて、話しをしていたら
カフェテリアに到着。

「えっと、何処に居るのかなぁ……。」

辺りをキョロキョロ見回していると
一番奥に、人垣を見つけた。

まさか………あれ?

氷華と火焔も見つけたようで
隣で苦笑いをしている。