「氷華ー!火焔ー!いるーっ?」

Bクラスのドアを開けながら、
そう叫ぶと、教室中の目が私に集まって
いるのを感じた。

「雷風さん!?」

「亜琥亜!Aクラスは、どうだった?」

「なんか、遠く感じるよー………。」

そんな事を言いながら、Bクラスの皆が
私の周りに集まってきた。
私は、皆に対して微笑みながら
質問の答えを返していく。

「みんな、おはよーっ。
Aクラスは、イイ人ばっかりで
楽しくなりそうだよ!」

「なんで、私が遠い存在なのー(笑)
こんな近くにいるじゃんかぁー。」

すると、私の大事な友達の声が聞こえてきた。

「あれっ、亜琥亜!?」

「なんでいるの?
今日から、Aクラスに行ったはずじゃ…。」

二人が、驚きと困惑の入り交じった表情で
近寄ってくるのを見て、
少し笑いながら、二人に要件を話し出す。

「氷華!火焔!良かった、居た!
あのね、ご飯一緒に食べよう?」

「いいけど……Aクラスの人たちはいいの?
仲良くなれたんでしょ?
一緒に食べないの?」

氷華が、心配そうにしながら
質問してくるので、私はつい笑ってしまった。